Genの写真考察

自然って何? ナチュラルって何?vol3

 

自然な感じで撮ってください

ナチュラルな感じで撮ってください

ってよく言われます

これって実はすっごく難しいんです!

 

まず、厄介な言葉は感じって言葉です 

自然な感じ、ナチュラルな感じ

感じってなんでしょうか?

〇〇な感じって

その人が感じることなので個人個人で違うと思います。

感じを統一することはできません

だから

僕が撮影するので、僕にその感じをある程度

託されていると受け取るようにしています。

 

さて、僕が考える自然な感じ、ナチュラルな感じとは何か?

 

前にも書きましたが

写真に奥行き感と立体感は不可欠です。

人間は生まれてからずっと三次元の世界で生きており

人は本能的に平面な二次元は受け付けないということが一つ。

 

それと、自然界には平行と垂直はない

 

今、新しい店の庭を作っているんですが

参考のためにいろんな庭造りのYouTubeを見ることが多いのです

その中に一人の造園屋さんが同じことを言ってました。

自然界には平行と垂直はない!

だからあえて、玄関に続く導線を斜めにしてみたり

少し凹凸をつけてみたり、気を植える間隔を狭くしたり広くしたりと

自然に見えるために見せるために

いろんなことをやっているそうです。

 

これって自分の中の感じとよく似ています。

木はまっすぐ立っているように見えますが

風や日当たりや枝や葉っぱの影響でよく見ると斜めになっています。

舗装されてない道路も道はデコボコでまっすぐではないです。

水平線もまっすぐに見えますが地球が丸いため少し丸みを帯びています。

舗装された道路や建物など人が手を入れたものには平行、垂直はありますが

自然界の中ではまずないと思っています。

 

もう一つ

平行と垂直には動きが感じられないと思います。

人は動くときに左右どちらかに体重をかけます

手を伸ばすとき、歩き出すときには間違いなく重心が変化します

リラックスして座っている時でさえ左右どちらかに重心が移動しています。

そう、人は常に無意識に重心を移動して生きている!

 

自然界には平行と垂直はない!

僕が写真を撮る際に一番意識していることです

その人の今が感じられるように

その人がいかにも今動き出さんとするように見せるために

この言葉は一番自分の中で肝に命じている言葉です。